★ダイジェスト★
雷鳴轟く夜、姉弟が訪れたのは叔父の達磨博士の研究所…。
姉弟の名前は『円 紀世子（えん きよこ）』と『円 竜也（えん たつや）』
円柱の水槽に大サンショウウオが不気味に浮かぶ研究室… 二人は見知らぬ少年に出会う。
―擬瑠亀主（ぎるがめしゅ）― それが達磨博士の助手と名乗るその少年の名前だった。
彼は自分の本能の赴くまま紀世子を… そして、その兄弟は街に繰出し傍若無人に振舞う…
まるで手をつけられぬ暴君のように。そう、彼、いや彼らは生まれながらの暴君だった。
なぜなら彼らは伝説のシュメール王『ギルガメッシュ』のクローン達だったのだ！
暴行を受けた上、拉致監禁状態に置かれる姉弟…。叔父である達磨博士も何者かに毒殺される。
その背後には『円（えん）一族』とギルガメッシュの共通の敵がいた。
その敵とは異星人『UFO族』！
さらにそこへ二人の祖父 円 鬼堂（えん きどぅ）が現れて言った。
「お前達もギルガメッシュと同じ血が流れている。地球外種族の末裔なのだ。
そして、紀世子はギルガメッシュの子を宿している」と。
しかし、あれだけ酷い仕打ちを受けながらも紀世子は言う…
「あの人たちは何も知らない子供と同じ… 私は彼らを見捨ててどっかに行く気になれないわ…」
「ねえちゃんがそう言うなら…」
二人は ギルガメッシュたちとともに生きる道を選択した。
円姉弟とギルガメッシュの運命はいかに！？
【緋鳥記】 
★入手状況(2004年4月現在）★
新刊で購入可能。竹書房マンガ文庫：全4巻 各600円
【人参のしっぽ記】
ヒットコミックスは「レア物」扱いで1冊1,000円以上しますし、流通量も多くありません。
竹書房刊の4巻には楽しいオマケがついています（収録されている某短編に某キャラがゲスト出演）。
【緋鳥記】
★ここがオススメ！！★
驚愕のうちに本放送を終えたアニメ『Ｇｉｌｇａｍｅｓｈ』
原作が石ノ森作品であることはもちろんなのですが、アニメを先に観た方は
頭を切り換えて読んでくださいね〜〜
ストーリー展開、人物設定ともに一致する部分は少ないので A(^_^;；
あえていうならヒロイン紀世子の悲劇なところかな（滝汗）
しかしまったく別物のように見えていても「異なるも違（たが）わず」
根底に流れているものは同じだと思います。
演出脚本と各デザインクリエイターの妙ですねぇ、パチパチパチ…
シュメール文明から発祥した世界最古のギルガメッシュ叙事詩を基にして綿密に構成
されたSFストーリー。
古代王のミイラから現世に再生した10人のギルガメッシュと朋友エンキドウの血統
を継ぐ紀世子、竜也の姉弟。
彼らを軸としてクローン技術やキメラ、古代“UFO族”などを絡めて物語は進みます。
あっ 当然石ノ森SFですから、ギャグや可愛い女の子もちゃんと登場します。
その点は安心していいです、主人公竜也もおちゃめで笑えるネタありますよ。(~o~)
illustrated by 人参のしっぽ
ギルガメッシュと竜也たちとの関係は一見仲間のようなのですが
何かあればすぐ敵にまわす危うさで、どうなることかとドキドキ気を揉みます。
ノウェムたち美形キャラとは似ても似つかない 原作ギルガメッシュの九郎ら面々…
それでもだんだん憎めなくなるのはなぜでしょう 石ノ森マジック？？
【人参のしっぽ記：評価★★★☆☆】
illustrated by 人参のしっぽ 
お気に入りキャラ 竜也の“姪”ノン子こと紀子
この子には救われます、ホント。紀子はとてもかわいい！ママ似なのね♪
おまけに出生のいきさつなど気にしない逞しさ。
超能力ベビーでもあるし、小生意気なところはイワンといい勝負。
G.Fにはピッタリじゃあないか（＾＾）
そんなわけで001特別出演させて お子ちゃまツーショットにしてみました。
（本編陰惨なぶんせめてと、やたらメルヘン）
週間少年サンデーに掲載されたサイボーグ009『イシュタルの竜編』と元ネタを共有した
『番長惑星』のヴァリエーションともいえる作品。
冒頭のショッキングなシーンがインパクト強いが、最後に行くに従いやたらと文章が増え、
オチはやや「消化不良」と言わざるを得ないでしょう。
主人公の姉、円 紀世子はフランソワーズそのもの（笑）
【緋鳥記：評価★★★☆☆】
illustrated by 緋鳥 
擬留亀主 九郎＆円 紀代子
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