★ダイジェスト★
交通事故で瀕死の重傷を負ったアキラは猿田博士の手術により、サイボーグとして蘇った。
その時、世界には異次元の侵略者の手がのびつつあった。
悲しみを乗り越え、アキラは異次元からの敵の侵略を食い止めるべく、
猿田博士、アンドロイドのヒュー、ロボットのガラクタそして、美少女ロリとともに、
G・Rナンバー5のメンバーとして立ち上がった。
【緋鳥記】
★入手状況(2003年12月現在)★
単行本絶版。中古は数千円;;;
【人参のしっぽ記】
★ここがオススメ!!★
主人公アキラはある日家族とのドライブ中、大事故に遭う。
それは「時空の裂け目=ディメンション・クレバス」を通過して異世界から逃げてきた
少女ロリへの追撃によるものだった。
アキラは家族と身体の大半を失い、猿丸博士のサイボーグ手術で再生する。
あれ?この設定どこかであったような (^^; でもゼロゼロナンバーほどの能力はないみたい。
製作者・猿丸博士もロボット「ガラクタ」と人造人間「ヒュー」を既に作り
病弱のため自身をゴリラへ移植したまででそれ以上はなし、わりと穏健派な科学者のようです。
(新ゼロでのガモ父さんとはずいぶん違いますねぇ)
博士はアキラとロリ(彼女はテレパシー能力がある)を仲間に加えて
ディメンション・クレバスからの異次元世界侵略によるトラブルを解決するべく
『修繕屋=グループ・リペア(G・R)』なるチームを結成する。
アキラは5人目だから『G・Rナンバー5』というわけ。ね、似てるでしょ♪
illustrated by 人参のしっぽ
いつもながら石ノ森ネーミングセンスは抜群、いまでも通用しそう…
響きというか感覚的に憶えやすい<語呂>なのですよね。
もしも氏が普通の社会人でも商品企画部門やコピーライターとして活躍されたのではないかと思います。
んで当のアキラくんですが、ヒーローというにはどうも頼りない。
勝気なヒューにいつも押され気味だったりする。 ←平成の誰かさん?(おいおいおい)
それでもこのコンビはなかなか痛快です、アキラもあとからは負けないし。
個人的にはガラクタ(リュウの道「アイザック」,平成ゼロ「カカシ」と同モデル)がお気に入り(^^)
相次ぐ怪事件をアキラたちメンバーズは処理してゆき、修復方法を探します。
しかし時空の裂け目は直るどころか さらに広がる様相をみせるばかり。
そして大天災で現世界と異世界はぐちゃぐちゃに乱れてしまい、混乱世界(ミックスワールド)へと激変。
異世界人たちの都市にようやく避難しても ここも壊滅し、さらなる災害が襲う。
仲間を失い、残る彼らは最後の手段に全てを賭けるのでした……
illustrated by 人参のしっぽ
全体的にキャラクターや物語発想・展開は良いのに、どこか活かしきれてない印象がします。
もっと構成を練ってオチを見事に完結させれば、名作の一つになれたかも…
ある意味すごーく惜しい作品です。
【人参のしっぽ記:評価★★★☆☆】
『ブルーゾーン』を『009』っぽいアレンジで描いたような雰囲気の話ですね。
前中編の迷走を経て、最終的には『リュウ3部作』や『赤いトナカイ』のような展開に落ち着きます。
【緋鳥記:評価★★★☆☆】
illustrated by 緋鳥
何となく少女コミックの頃の『009』の雰囲気を持つ話だなあと思ったら、
編集者から『009』を描いて欲しいと頼まれ、石ノ森先生も『009』を意識して描いたと
言われる作品、という事でした。
平ゼロキャラクターデザイン担当の紺野直幸さんも、お気に入り作品であると、
メディアファクトリー社の『サイボーグ009コンプリートブック』の中で語っています。
キャラクターのノリは良いし、最初は元気に(?)、異次元からの侵略者と闘っていたので、
楽しいSF冒険活劇かなあと思って読み続けていたら、だんだんとハードな展開になって、
世界の存亡が怪しくなってきて、壮絶なラストを迎えます。
ラストには『リュウの道』のラストと似たシーンが出てきます(ついでに「アイザック」
そっくりの奴もいます)。
『リュウの道』の難解な部分をそぎ落とし、娯楽性を高めて、別キャラで描いてみた
作品かも知れませんね。
正統派少年漫画ヒーローの主人公アキラ、ヒロインとしては珍しい黒目キャラのロリ、
脇を固めるハインリヒそっくりのヒューなどのキャラクター一人一人の個性も、
本作品の魅力だと思います。
残念なことに今では古本でしか買えません(しかもネットで古本サイトを調べたら、
結構お値段は高いようです)。何とか復刻して欲しい石ノ森作品の一つです。
【まつもと記:評価★★★☆☆】
後期ゼロナイと良くも悪くも似たテイストの作品。
アキラの横顔はいつ見ても「黒髪ジョー?」と見間違うし、ヒューはど〜見てもハインリヒ(^_^;)
話の展開がやけにあっさりしている点まで含めて、ホント似ています。
このラストシーンは、もしかして石ノ森先生がゼロナイに用意されていたものなのか・・・?
私としては、似て非なるもの、『リュウの道』的ラストを切に希望いたします(≧へ≦)
【るな記:評価★☆☆☆☆】
illustrated by るな
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