★ダイジェスト★
高校生風田サブロウは、ケンカに強く勉強せずともなぜか成績はトップ。
家隣の同級生ミヨッペはそんな彼に恋心♪
ある日サブロウは行きずりの外国人美少女から頭の中へ直接語りかけられる。
そして危機に陥ったサブロウは閃光の中で変身し始めた。
ミイラのような異形から眩い光を放つ姿態へ。
長い触角を持ち、身体にはしる稲妻模様……
その名はイナズマン!
超能力を自覚したサブロウを同学生コング大王、揮太坊玲次郎らがつけ狙う。
彼らは敵か味方か??
【人参のしっぽ記】
★入手状況(2003年12月現在)★
新刊で購入可能。文庫本:メディアファクトリーMF文庫 全3巻:各590円
【人参のしっぽ記】
MF文庫で復刻されているので入手は比較的楽だと思います。
少年サンデーコミックス(古本)だと1冊1,000〜1,200円位。
【緋鳥記】
<MF文庫の付録>
1巻:小野寺章氏インタビュー
2巻:平山亨氏(TV特撮版プロデューサー)インタビュー
3巻:平山亨氏(TV特撮版プロデューサー)インタビュー
<Shotaro Worldの付録>
2巻:福田淳一氏(石ノ森章太郎FC)解説 2P
3巻:TV特撮版資料・トビラ絵集 3枚
【るな記】
★ここがオススメ!!★
学園ラブコメと思いきや(ミヨッペ服剥がされるし…♪)
いきなりSF展開に(笑) 後半物語のスケールが大きくなります。
サブロウの超能力発達段階が蝶の変態を例にしていて解りやすい。
これを読むまでイナズマンのモチーフはずっと蛾だと思っていた(^^;
2段階変身(サブロウ→サナギマン→イナズマン)の発想がユニーク。
<注>
TV実写版とはフォルム違います。
「ゴーリキショーライ、チョーリキショーライ」は出ません(懐しネタ:爆)
【人参のしっぽ記:評価★★★★★】
『ギターを持った少年』のエピソードをもって
『イナズマン』は終了している… と個人的には理解しています。
早足でぎこちない展開、安直でひねりの無いオチ…。
前半から中盤にかけてのレベルの高い展開に比べると
『イナズマン超人戦記』の出来はどうにも感心出来ないのです。
こういった傾向は同時期の『ロボット刑事』にも見られるものですが、
前半に広げた大風呂敷が大き過ぎて畳めなくなった結果なんだと思います。
この頃の石森氏は凄いチャレンジャーでした。
それ故に自分の作品に返り討ちにあったのでしょう。
こういったケースは枚挙に暇がありません。
【緋鳥記:評価★★★★★】
illustrated by 緋鳥
番外:『特撮エース』連載中の、MEIMU版イナズマン
好きだ!!!!!
ページをめくる度に、画面のカッコイイ迫力にワクワクします。
クールなのにニッポン情緒たっぷりな戦闘シーンに、もうシビレっぱなし!
サブロウとミヨッペの初々しい恋愛感情をはじめ、心理描写も素晴らしいです。
登場人物がみんな色っぽいんですよ〜〜〜〜〜〜とにかくvvvvv
グンゼなお色気炸裂です!!(爆)
illustrated by るな
個人的に、サブロウが肉体的にヤラれまくる姿に、非常〜にドキドキv
ヘンタイかな・・・(^_^;) でもこれ正しいイナズマンの鑑賞法だと思うんですが;
ただし! 3巻目『超人戦記』はいただけません!!
完結編とリンクしているのはこの『超人戦記』だし、
これだけ独立して読めば特に文句もないんですが、
いったいミヨッペはどうなったのさ!?
新しい女が登場すると、古い女がすっかり忘れ去られてしまうのは、
石ノ森萬画のまったくもってけしからんところです(笑)
illustrated by るな
紺野さん初監督アニメ『ギターを持った少年 キカイダーVSイナズマン』もおすすめ。
詳しくは石レポを見てね。
【るな記:評価★★★★☆】
昨年古本屋でSW版全4巻を買って、ロクに読まないまましまい込んでいたのですが、
今回他の選者の方々の評価がとても高かったので、慌ててちゃんと読みました。
ああ、お〜もしろかった!
何となく『番長惑星』テイストで描いた『千の目先生』を読んでいるようですが、
私はこの二作品よりも『イナズマン』の方がもっと判りやすくて、
楽しく一気に読めました。
新人類たるべき超能力者同士の闘い、という設定は正に石ノ森SFの王道作品!
それに、(しょうがないけど)すぐ素っ裸になる事と、
やたらスケベな所に目をつむれば、肉親を殺した敵も救うサブロウは、
島村ジョーと同じくナイーブな魅力に溢れた心優しいヒーローですね。
惚れてしまいそうです。
ただ、『番長惑星』などと比べて「超能力」以外の完結編を読み解くファクターが
少ないと感じたのと、後半いきなり話の流れが早すぎる展開になったことと
(ミヨッペはどうなったんでしょう?)
ラストついに正体を現した「敵」の正体とその動機に全然納得できなかった
(私にとってトラウマの「新ゼロラスト」を思い出しました。や〜め〜て〜)
ことから、完結編準備編としての評価は★3つとなりました。
【まつもと記:評価★★★☆☆】
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