★ダイジェスト★
マンガ学園ギャラリー …………………………………………………009などのカラーイラスト
二つのまえがき
第１部 石ノ森マンガ学園 ……………………………………………マンガ仕立てのハウ・ツー
第２部 作品解説編 ……………………………………………………自作を題材に技法など解説
その1 『死人使い』
その2 縄と石捕物控『赤い猫』
その3 おかしなあの子 さるとびエッちゃん『すぎさりし日々』
第３部 きのう・きょう・あした（自伝）…………………………エッセー＆写真
第４部 課外授業
卒園生祝辞１ 居村眞二 ………………………………………………マンガ家仲間からの寄稿文
卒園生祝辞２ 河あきら
卒園生祝辞３ 菅谷 充
石ノ森マンガキャラクター名鑑 ………………………………………主要キャラリスト
ブックレビュー …………………………………………………………本作への書評
初版時のあとがき
【るな記】
★入手状況(2005年1月現在）★
新刊で入手可能。ホーム社漫画文庫（発売元：集英社）：定価700円
【人参のしっぽ記】
文庫版は、在庫があれば入手可能だと思います。
【緋鳥記：評価】
2002年発行のホーム社漫画文庫版は、割とよく見かけます。
【るな記】
 
★ここがオススメ！！★
『マンガ家入門』発表後、週刊少年キングに連載されたマンガストーリー形式の入門書。
誌面で実際に生徒を募集、それらの作品を添削、評価する企画もありました。
卒園生には、この後立派にプロデビューした 河あきら氏（代表作『いらかの波』）
石ノ森コミカライズを担当された すがやみつる氏、居村眞二氏の名前が （＾＾）
＜実作品解説編＞での『縄と石捕物控 赤い猫』は特におすすめ。
（『佐武と市捕物控』初期絵バージョン くりくりお目々の佐武が可愛いでっす♪）
読んで楽しく、面白く かつマンガの奥深さを教えてくれる良書 ◎
【人参のしっぽ記：評価★★★★★】
 
『マンガ家入門』『続・マンガ家入門』の人気がとても高かった為、
若干ストーリーマンガ風にアレンジして少年キング誌に連載されたバージョン（亜流）
…というかリメイク。従って、重複している箇所が多数あります。
キング本誌連載（石森マンガ学園）＞増刊号に総集編掲載＞
『石森マンガ教室』として黒崎出版から刊行＞『石ノ森マンガ学園』として文庫化、
という流れになります。
また、単行本化されたときに教材として『死人使い』という
『奇人クラブ』に収録されている作品と自伝を追加収録しました。
名前の通り、石森先生が校長として登場。生徒は典型的石森キャラの面々。
一応、『学園』を標榜する以上生徒たる読者の投稿作品を掲載するという
『読者参加型』なのですけど、実のところ半分はヤラセの感じも否めず。
というのもその多くが、石森先生のアシ時代のひおあきら氏が
内輪の名前を使って描いた作品なのです（笑）
内輪の面々というのは、すがやみつる氏とか河あきらさん等の当時のマンガ家の卵でした。
因みにひおあきらさんと言えば宇宙戦艦ヤマトのコミカライズ（？）とか
『サイレン戦士』とかで有名ですが、実は『地球へ…』でメカ中心に竹宮惠子さんの
サポートをされたそうです。竹宮さんも石森リスペクトのマンガ家ですよね。
今じゃどっかの大学教授になられたようですが…。
話がそれました。しかし、男性のみならず、女性のマンガ家の石森支持者が多いのは、
石森先生がかつて少女クラブを中心とした優れた少女マンガ家だったからだと思います。
先ほどの「読者投稿作品」も女性名がとても多いのです。
「フキダシ」から外れたところでヒロインの「モノローグ」を挿入したりという技法は
『江美子ストーリー』辺りが最初だった様に記憶しています。
石森氏自身は「表情と情況描写だけでやるべき」とその手法は放棄しましたが、
少年マンガのみならず、少女マンガの改革者としてとても重要な存在であった事は
間違いありません。
さて、この本でも『マンガ家入門』と同様に自作を用いての技法解説が行なわれるのですが、
教材は前出『奇人クラブ』の他、『縄と石捕物控』の更に前の短編『赤い猫』…
劇画化する前の佐武市が可愛いですね。
最後は石森章太郎氏の自伝の他、キャラ名鑑を収録しています。
【緋鳥記：評価】
 
『石ノ森章太郎のマンガ家入門』を読破したら、次はぜひこれを！
石ノ森先生が自ら教壇に立って、マンガを教えてくれるというのだから
これはぜひ入学しなければ〜〜〜(^o^)
『入門』と重なる部分（ゼロナイの構想秘話は同じものが収録♪）
もありますが、マンガ仕立てになっているので、より読みやすいかも。
「じぶん自身の新しいくふう」をするには、まず基本をおさえること
マンガだけでなく、あらゆることを勉強すること
「なにかひとつ道をきわめようとおもったら
あるていどバカにならなければだめなのだ！」
マンガ家のみならずどんな職業にも当てはまる金言がザクザクなのです！
それにしても、少女マンガのサンプル・・・ぷぷ(^▽^;)
【るな記：評価★★★★★】
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