完結編を待ちつつ読みたい石ノ森萬画【完結編準備編】



『ストレンジャー』
★★★
(1976〜78年 プレイコミック連載)
秋田漫画文庫:全4巻


★ダイジェスト★

冴えない大学生 大和亜里は突然、鳥取砂丘から「火星」へと転移してしまった。
驚くべき事に「火星」にも「人類」がいたのである。
多くの謎を秘めた火星…しかしそこは昆虫が人間を支配する世界だった。

大和亜里はアントライオンと名乗り、火星各地を探検し、遂には火星人?の美女を娶り、
王者として君臨する…だがしかし…。

【緋鳥記】


      


★入手状況(2003年12月現在)★

秋田文庫の古本しか手段がありません。
地方都市の古本屋さんの棚の片隅にポツンと置いてあったりします(笑)

【緋鳥記】



                


★ここがオススメ!!★

リュウ3部作+ギルガメッシュ的世界観の作品から、
その後続く『宇宙からのメッセージ』『THEスターボウ』といった
スペースオペラものへの過渡期的作品。
『GRナンバー5』という作品にも通じる雰囲気あり。それと…
掲載誌が掲載誌だけに随所に男性向けサービスシーンあり(笑)
ヒロインのリリスは凄く綺麗です。

illustrated by 緋鳥 
アトランチスの大王ドルメンと王妃ミウ。



設定としては、当時最新だった火星探査機による火星情報や、
『番長惑星』的設定にプラスして、旧約聖書やその外典である『エチオピア語版エノク書』
等をもとにしていると思われる箇所も散見出来て興味深いです。
この作品もまた最後殆んど文章による石森ロジックの説明が延々と続きます。
お約束のモアイ、鳥人も出てきます。

とはいえ、ちょっと息を抜いた感じの石森テイストがわりといい感じの作品です。

【緋鳥記:評価★★★☆☆】


                        

 

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